最近のこと、いろいろ

5月後半からまた羽子板屋さんのお手伝いにいってます。知り合いの紹介で始めて2年。
引っ越して遠くなってしまったので、たまーにしか行けませんが、時々やらせてもらってます。
主に着物や小物の模様を書いたり、パーツに綿をいれて布でくるむ押し絵という作業をやっています。
立体の布に絵を描くのはすごく難しく、筆の使い方も漆とは違うので慣れるまで時間がかかりました。
やり直しがきかないから集中力が必要です。特に顔はものすごーく繊細なので10年やっても無理じゃないかと思います。。。
漆同様奥が深いですよ。
工房のある両国まで行きも帰りも満員電車。混んでる電車ほど疲れるものはないですね。(座ってますが…)
駅について自分の車に乗り換えるとホッとします。
そして家の近くの農道を通ると、田んぼの水面に街頭の灯が映り込んだ幻想的な景色に癒されます。すごくキレイです。
引っ越してよかったな〜と思う瞬間かも。
東京もたまに行くぶんには楽しいですけどね。いかんせん疲れる。
その他先週は陶芸家安田さんの窯たきお手伝いなどしてました。他の男性陣にくらべパワー不足だったと思いますが。。。
楽しませてもらっちゃいました。
私もお皿2点とぐいのみ1点入れてもらったので、どんな風に焼けてるかドキドキします。
来週の窯出しが楽しみ。
そして窯場に集まってくるユニークな人達との出会いもありました。
漆のほうはマイペースにやっております。途中でとまってた乾漆の箱制作を再開しました。
乾漆は大まかにいって、
石膏型をつくる→離型剤塗る→和紙を貼る→
→麻布を貼る(細→荒→細、7〜8枚)→下地を施す(荒→中→細)→
→石膏型を外す→内側の下地を施す→
漆を塗る(捨て塗り、下塗り、中塗り、上塗り)→加飾
とこんな感じで細かく描けば100行程ちかくあるんでないでしょうか。
今はまだ麻布を貼っている段階です。

蓋と身別々に石膏型を作り、麻布を貼り込んでいきます。石膏は周りだけで中心は発泡スチロールです(重さ軽減のため)。

身のほうは始めに立ち上がりまで作って、ある程度の厚みができたら合い口の部分を貼り込んでいきます。
数ミリ単位の仕事なので、カチッとはまるかどうかは石膏型を外してみないとわかりません。。。
まだ布貼ってる段階だから楽しいけど、下地に入ってからの研ぎ作業は大変そうです。
仕上げは久しぶりに螺鈿と蒔絵にしようと思ってるので図案を考え中です。
まだまだ先はながいなぁ。。。
乾漆について分からない方も多いと思うので、この先行程を記録していきたいと思います!(忘れなければ)