中欧旅行記(7) スピシュ城→ブダペスト
午前中のレヴォチャ観光も考えていましたが、潔く見切りをつけて、8時半のバスでスピシュスケー・ポドフラディエという村まで行くことにしました。
レヴォチャの荒廃した雰囲気には驚いたけれど、それはそれで良かったよね、と話しながらバス停まで向かいました。
北海道のような丘陵地帯を走ること30分。突然現れましたー!!
スピシュ城です。美しい!!!
春ごろたまたま見ていたBSの番組でこのお城をとりあげていて、すっかり魅了されてしまったのです。あの「天空の城ラピュタ」のモデルにもなったお城なんですよ~。
モンサンミッシェルもこんな感じで現れて幻想的でしたが、スケールはこちらの方が大きいかも。
私、独立峰ならぬ、独立遺跡がツボなんですねー。いきなりボン!ってある感じ、たまりません!
事前調査によると、城まではふもとの町から徒歩1時間弱、近いようで以外に遠く、急斜面でかなりハードだった、って人(ブログ)が多かったため、タクシーで上まで行くことに決めていました(笑)
私お金を積まれても山登りだけはしないと決めていますので。
12世紀に建てられ、2度の火災で廃虚になったそうです。
朝なので人も少なく、いい感じ!
まさにラピュタ!気分はシータ♪
絶景!360度のパノラマです。町が小さく見える~。もー最高です!遥々来てよかった。
城の一角で陶器を売っている店があり、大きなカップに一目ぼれしました。
まだ旅の前半だし、重たいし・・・と思いましたが、過去の旅行の教訓「迷ったら買え!」に従い2つ買いました。1個6€。作者と思われる父と息子っぽい二人、慌てて包んでくれました。
後で資料館をみていたら、同じ形の古いカップが展示されていたので、それを復元したのかもしれません。いいの買った。
11時過ぎ下山。下山は自分の足で歩きました。登ってくる人達は、やはりきつそう。ふもとの町に戻ったころには雨が激しく降ってきたので、良いタイミングで帰ってこれました。
この後コシツェという街に向かいます。バスの時間まで余裕があったので、地元客で賑わうレストランでお昼ご飯を食べました。日替わりランチ4種類の中から、私はウィーン風カツレツをチョイス。
付け合せはポテト。スープ付き。これでなんと3€!しかも超うまい!
成田を出てから一週間、胃腸の調子がいまいちでしたが、このカツレツを境に食欲が全開になっていくんですが、その話は追々・・・。
食後にウィンナーコーヒーを頼み(生クリームがソフトクリームくらいのっかっている)会計すると、二人で8€ちょっと。ユーロ導入国のなかでスロバキアの物価の安さは一番じゃないでしょうか?!
かなり得した気分。
バスを待っていると、人形のようなおばあさんが歩いていきました。ズームで隠し撮りしたのですが、しっかりカメラ目線ですね。
バスが来たので「コシツェ行きですか?」と確認すると、運転手さんはスロバキア語で何か一生懸命言っています。どうやらこのバスはプレショフ行きで、プレショフから乗り継いでコシツェに行けると言ってる様子。一生懸命説明してくれて、着いてからも「あのバスに乗れ」みたいな感じで教えてくれました。みんな親切です。
言葉が話せなくてもなんとかなります。
スピシュ城から2時間ほどバスに揺られ、無事コシツェに着きました。
スロバキア第2の都市のはずですが、駅構内はご覧のように閑散としています。
ここからブダペストまで向かいます。一日2便しかなく、朝6時と夕方6時。乗り遅れないか心配でしたが、スピシュ城からスムーズにこれたので、余裕でした。
ネットで調べていたので知ってはいたんですが、コシツェ→ブダペスト間が片道料金より往復料金の方が安いのです。切符売り場のおばさんも、安いから往復にしておくわね!っぽいことを言っていました。
20€くらい。不思議。いったいどういう仕組みなんでしょうか。
特急列車で広いボックスシート席を2人で使え、とても快適でした。3時間ちょっとでブダペスト到着。駅舎がまた素敵です。
ホテルは駅の目の前ですが、地下鉄駅の工事中でバリケードがしてあり、すごい雰囲気。
駅の階段やマック前の路上にはバックパッカーが大勢座り込んでいて、ギョッとしました。
土曜の夜のせいか、そこらじゅう騒がしい感じで、都会に来たな~と実感しました。