中欧旅行記(12) ウィーン
ウィーンのホテルは朝食無しにしたので、カフェで朝食をとりました。
この日はセセッシオン(美術館)に行きがてら偶然見つけた「CAFE MUSEUM」にしました。
このお店は建築家のアドルフ・ロースが1899年に設計した老舗のカフェです。
ギャルソンも長身のイケメンで雰囲気最高です!
朝食メニューもありましたが、ケーキがあまりにもおいしそうだったので、旦那さんは「モーツァルト」私は「キャラメル・ヌガー」を注文。なぜかフォークがケーキの脇腹に刺さって運ばれてきました。
さすがにおいしかった。甘さもちょうど良くて、でも濃厚で、大きくて、お腹も心も満たされました・・・。
老舗のカフェを出ると・・・タイムスリップ・・・?!
劇場入りする役者さんの大群でした。貸し切りバスが私たちの横を通った時、みなさん一斉に手を振ってくれて、何が何だか呆気にとられ、ドッキリテレビかと思いました。おかしすぎて、大笑いしました。マドリッドでのFCバルセロナ遭遇といい、街を歩けば何かに出くわしますね。
そしてセセッシオン。通称「黄金のキャベツ」
19世紀末、それまでの保守的な芸術の流れに一石を投じるべく、キュンストラー・ハウス(芸術家協会)から分離し、セセッシオン(分離派)と名付けた別会派が発足。その象徴的な展示館として建てられたそうです。発起人はクリムトやヨーゼフ・ホフマン。
巨大な甕を亀が支えるという…ちょっとダジャレ?
扉の装飾も虫をモチーフにしたりしていて素敵です。
ここの地下室にはクリムトの壁画「ベートーベン・フリーズ」があります。
入ってびっくり、こちらも特設の足場ができていて間近で鑑賞することができました。
すっごくよかったです。ちょっと前にNHKか何かでこの壁画の特集を見ていたので、予習は万全、より深く楽しめました!
その後は、どうしても行きたかったカリタスというリサイクルショップへ。噂以上にすごいところで、二人とも大興奮でお買いものしました。
たくさん買い込んだので、一度ホテルまで戻りました。疲れたのでちょっと昼寝。
この日は木曜日。一部の美術館が夜9時まで開館しているので夕方から行こうかと思いましたが、けっこう疲れたのでやめました。そのかわり市庁舎のフィルムフェスティバルに行ってみました~。
じゃーん!市庁舎をバックにして巨大スクリーンにオペラが上映されています。
夏場はオペラ座がお休みで、ウィーン少年合唱団などもお休み。ザルツブルグ音楽祭があるので、みんなそちらにいってしまうようです。その代りなのか、夏の時期は毎夜この市庁舎前でオペラやバレエ公演のフィルムが上映されています。何百席も用意してあり、立ち見もいるほど盛況です。もちろん無料でみれます。
言葉はわかりませんが、なんとなく内容はわかります。歌を聴いているだけで楽しいです。
そして周りにはおしゃれな屋台がたくさん出ています。見てください~この雰囲気!
みんな仕事帰りにおしゃれして来てるようで、大人の社交場って感じがします。
うるさいキッズ&ティーンはいませんよ。
食べ物屋さんもかなりレベルが高く、世界各国の料理が食べれるので選ぶのに迷ってしまいます。
そして感心したのが各店舗共通の磁器のお皿やグラスです。プラスチック容器は使っていません。
食べた後は回収場所に持っていけばスタッフの人が片付けてくれます。利用する側も便利だし、何より料理がおいしく感じます。
日本のお祭りとか花見とか屋外のイベントって、ごみ箱がプラスチック容器であふれかえっていたり、トイレが汚かったりするから嫌なんですよ。ここはトイレもきれいに保たれていて(おばちゃんが一回ごとにチェックし「next!」というまで入れない)快適そのものでした。
帰りに甘いものが食べたくなり、クレープを注文しました。ルンルンで食べていますが・・・
またしても一つだけにしてしまい喧嘩勃発。ちょっと食べれればいいや~くらいの気持ちだったので「一つでいいんじゃない?」と言ったんですが、想像以上においしくって食べ過ぎてしまったようです・・・。
「だっておいしいんだもん、しょうがないじゃん!」みたいな開き直った態度が許せん!とダーリン。
確かに。だっておいしいんだもん・・・。
(今度こそ)次回からは何でも二つ買おう!と誓いました。
またしょうもないことでバトルしてしまいましたが、フィルムフェスティバルはとても楽しかったです。
オペラが上演される前、大音量で「ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブ」が流れていました。
屋台の賑やかさと、徐々に暗くなっていく空と、ライトアップされた市庁舎と、心地よい風と、すべてがしっくりきて自分もその中に溶け込んだような、なんとも言えない気持ちよさでした。
市役所で大音量のブエナ・ビスタ、日本に置き換えて想像してみようと思いましたが、できませんでしたねぇ。
ウィーンは本当に文化的意識の高い都市だと思います。
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